
AIスタートアップの
エコシステムに関する
日英比較研究

現在、冨田賢は、イギリスのCranfield大学(Oxford大学兼務)のDr. Yiuri
Jiangと、共同研究を行っております。
テーマは、「AIスタートアップのエコシステムに関する日英比較」です。当研究は、日本のAIスタートアップと、イギリスのAIスタートアップの成長過程を調査・分析して、それら企業が属するビジネス・エコシステムの類似性及び相違性を検証するものです。日本とシリコンバレーの比較研究は多数存在するものの、日英比較はほとんど行われていない状況にあり、そのホワイトスペースを埋める研究となります。
日本とイギリスで、それぞれ、AIスタートアップのヒアリング調査を行い、その結果をコーディングしたデータに基づく定性分析(Qualitative
Analysis)の研究となっています。


各企業を①資金へのアクセス、②起業家精神、③人材獲得、④政府支援、⑤インフラ資源、⑥大企業とのコラボレーションという6つの項目で分析(Six-Dimensional
Analysis)をして、そして、日英の特徴を比較するものです。日本の環境については、6つのパラドックスを示しています。
冨田は、2024年12月から、武蔵野大学アジアAI研究所の客員研究員に就任しており、その肩書きで、論文発表を行っています。


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Dr. Yiuri Jiangとは2024年8月のシカゴでのAcademy of Management(AoM)で知り合い、2024年9月から研究をスタートしました。2024年12月には、翌年のAcademy of Managementに投稿しました。(ただ、結果は、残念ながら、査読において、レジェクトされました。)
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その後、European Academy of Management(EURAM。欧州経営学会)に論文を投稿したところ、2025年3月に、査読において、アクセプト(採択)されました!
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2025年6月23日に、イタリアのフィレンツェ大学で開催されたEURAM2025にて、学会発表を行いました。
詳細はこちらEURAM2025で発表した論文は、下記です。全文が読めます。
Yiuri Jiang , Satoshi Tomita, Aaron Tokunaga (2025) “Comparative Study of AI Startup
Ecosystems in Japan and the UK”※なお、EURAM2025では、冨田は、フルペーパー・セッションにおけるセッション・チェア(司会役の座長)も務めました。
その他、British Academy of Management(BAM。英国経営学会)に、日本部分に特化した論文を投稿したところ、2025年4月、査読において、アクセプト(採択)されました。冨田がファースト・オーサー(第一執筆者)となっております。2025年9月の第1週に、イギリスのケント大学にて開催されるBAMにて、発表予定です。
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