今回も、事業提携による新規事業立ち上げや売上アップを進めるために必要なことについてお話します。
テーマは、「事業提携のためにも、“強み”をアピール!」です。
事業提携の多くは、“強み”と“弱み”を相互補完するもの
このコラムの第3回、第4回にて、「事業提携のパターン」について解説しましたが、事業提携の機能面でのパターンは、お互いの“強み”を持ち寄って、“弱み”を補って、相互補完をするというものがほとんどです。
営業力が足りないが、開発力があるとか、あるいは、企画力はないが、資金はあるといったお互いの“強み”を持ち寄って、組み合わせるのが、事業提携です。
製品開発段階における事業提携でも、それぞれが持つ技術力を持ち寄るなど、やはり、“強み”を活かすことがポイントとなっています。

自社の“強み”を見つけ出す(引き出す)!
自社の“強み”は、案外、自分たちでは気がつかないことが多いですが、業歴が相応にある会社の場合は、必ず、“強み”があります。
しかし、その“強み”を見つけ出し、うまくしっかりアピールしないと、特色のない会社となってしまい、売上もアップしません。また、事業提携も進まないということになります。
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強みの見つけ方【会社編】 9つのポイント
私の著書『これから10年活躍するための新規開拓営業の教科書』では、
「強みの見つけ方【会社編】 9つのポイント」を掲載しました。
こちらにも、それを掲載しておきます。
1.売上の偏りを分析する!
2.お客さんを分析する!
3.社長(社員・経営メンバー)を分析する!
4.収益の取り方を分析する!
5.サービスの別の側面を分析する!
6.競合他社を分析する!
7.ユーザーが購入を決める3つのポイントから強みを作る!
8.需給ギャップを分析する!
9.中小ベンチャーの強みを生かす!
この内容は、私の講演やセミナーで、よくお話させていただいています。
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事業提携をまとめるためには、相手に選んでもらう必要がある!
ここで、もう一つ、お話したいのが、“強み”を引き出した後、それをしっかりアピールするためのブランディングやプロモーションが非常に重要だということです。
結局、事業提携をするためには、相手先企業に、自分たちの会社を選んでもらう必要があります。
これは、“お見合い”と一緒で、相手に選んでもらわないといけません。
そのためには、Webや会社案内資料などを、デザイン・クオリティの高いものにし、また、ソーシャルメディアやメルマガなどで、情報をできるだけ多く発信していくことが必要です。
ブランディングのために、プレスリリースも重要です。
“小さな会社”の場合、宣伝広告費を多く使えないのが、通常です。
では、どうするか?
それは、自社のサービス展開や新製品発売などと社会性のある内容を絡めて、うまく新聞や雑誌、テレビなどに取り上げてもらうことで、“無料”で宣伝広告ができるような形となります。
特に、新聞の場合、一般の方々からの信頼が高いメディアですので、そこに記事として載ることで、自社のサービスや製品の信頼を高めることができます。
プレスリリースは、営業推進をより円滑にするとともに、事業提携の推進にも、大きなプラスとなります。
プレスリリースも含め、自社の“強み”を、しっかりプロモーションしていくことが、事業提携先を発掘し、提携をまとめるために、重要だと認識しておきましょう。その面で、この「イノベーションズアイ」の活動やサービスを有効に活用していくことも大切です。
以上、今回のコラムとなります。
次回は、「第7回 事業提携先を見つけた後の交渉と収益化」になります。引き続き、よろしくお願いいたします。
なお、当社サイトでは、『事業提携(アライアンス)による新規事業の立ち上げ方 5つのステップ』を公開しております。こちらをクリック!
2013年3月22日に連載