中小機構のベンチャーファンドへの出資が増えています!(日刊工業の特集から…)
日刊工業新聞の2013/5/23に、
『中小企業新時代-420万社のサポーター・中小機構の挑戦(4)頼みの綱』
という特集が載りました。
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私は、かつて、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(創業から
2年半で上場を達成し、現在も、大証JASDAQに上場)の
創業メンバーとして、ベンチャーファンドの組成、運用を行って
いました。
フューチャーベンチャーキャピタルは、民間ベンチャーキャピタルとして、
最初に、中小企業基盤整備機構(中小企業庁の外郭団体で、
国の資金をベンチャーファンドの投資。その他、様々な中小企業支援政策を
実施している)から、ファンドに出資を受けました。
(フューチャー2号投資事業有限責任組合に…)
私が、ファンドの運用責任者(キーマン)を務めていた
「石川県ベンチャー育成投資事業有限責任組合」にも、
中小機構から、5億円の出資をいただきました。
その中小機構が、今、ファンドの出資者として、
存在感を増しています。
下記のような状況です。
中小機構が出資したファンドからも、ユーグレナのように、
大成功するベンチャーも輩出されるようになっています。
国がベンチャーファンドの資金の出し手として、
民間ベンチャーキャピタルが運用するファンドに出資する
制度は、私の京大大学院や大阪市立大学・専任講師時代の
研究テーマですが、このように、成果が出てきているようで、
うれしいです。
また、大学教員の後、私は、住友信託銀行の受託運用部門の
専門職として、年金資金などを、ベンチャーファンドに投資する仕事を
していましたが、民間部門も、国の機関である中小機構に負けないように、
運用ノウハウを溜めて、投資活動を行っていく必要があると感じます。
下記のニュース、とても、目に留まりました!
冨田賢
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長らく冬の時代にあった国内ベンチャー投資。2006年度に2790億円に達したベンチャーキャピタル(VC)投資額はリーマン・ショック後の09年度は875億円まで激減。11年度は1240億円と1000億円台を回復したものの、06年度の半分にも満たない水準だ。VCの投資動向に詳しいベンチャーエンタープライズセンター(東京都新宿区)によると、「11年度に期間満了を迎えたファンドの合計金額は1857億円に達するが、これに見合う金額までのファンド組成にVCは成功していない」。
【2190億円の出資】
ファンド組成が逆風下にある中、多くのVCが「頼みの綱」とする「出資者」として存在感を際立たせているのが中小企業基盤整備機構だ。
中小機構が12年度に実施したファンドへの出資総額は98年の出資事業開始以来の最高を更新した。民間投資家によるリスクマネーが激減する中、国の政策実施機関として新事業や技術革新に挑むベンチャー企業に出資するファンドへの資金供給を積極化したためだ。12年度末時点の累計で180本(出資総額では5191億円)のファンドに対し2190億円の出資を約束したことになる。
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