『第6回 新規事業立ち上げは、まずはちょっとやってみて、方向転換を細かく速く! 』

前回までで、“強み”を引き出して、どのように新規事業の一歩を踏み出し、ニッチ戦略で戦うことの大切さについて書いてきました。

今回からは、新規事業を立ち上げる時の留意点について、いくつか書いていきたいと思います。


やってみないとわからない!まずはちょっとやってみる!

新規事業を立ち上げる際、喧々諤々の議論ばかりで、こうなったら、どうする、ああなったらどうすると、リスクばかり指摘してしまって、話が前に進まない状況を散見することがあります。

何事も、ちょっとでもやってみないとわからないので、「まずは、ちょっとやってみる」というスタンスが重要です。

ちょっとやってみると、うまくいくかいかないか、わかります。

まったく何も試してみていない状況と、少しは話を進めて、実行に移した段階では、格段に、わかることが違います。

「まずは、ちょっとやってみる」際には、大きな痛手を負ってしまわないように、小さくプレ的にやってみると、大きなリスクはありません。

考えてばかりいても、ビジネスは前に進みません。「まずは、ちょっとやってみる」ことが非常に大切です。


 

ビジネスにおいては、試行錯誤の積み重ねが重要!

ビジネスにおいては、打った打ち手が、そのまますぐうまくいくということは少ないです。ほぼないと言ってもよいでしょう。

そのため、多くの打ち手を考え、これがダメならこれ、これがダメなら、こうやってみる、といった試行錯誤を積み重ねることが大切です。

新規事業の立ち上げにおいても、試行錯誤、すなわち、PDCAPlanDoCheckAction)をしっかり行っていきましょう。

何か、営業手法でも、新しいサービスでも、「まずは、ちょっとやってみる」を実行した後、予定通り、進んだかどうか、目標を達成したかどうかを分析し、もし、思うような成果を達成できていなければ、何が悪いのか、どうすれば目標値を達成できるかを考え、その解決策としての仮説を立てます。

そして、その仮説を実行してみて、それで、その問題を解決できたかどうか、目標をクリアーできたかをまた分析します。

もし、うまく達成できていれば、その問題についてはその方策を継続し、まだ改善されていなければ、再度、上記のPDCAのプロセスを行います。

方向転換の幅を小さく、方向転換のスピードを速く!

このように、「まずは、ちょっとやってみる」を実践し、PDCAにより正しい試行錯誤を積み上げていくにあたり、重要なことは、大きく方向を間違ってから、方向転換をするのではなく、ちょっと間違ったと思ったら、すぐに大きな幅の失敗になる前の小さな幅のうちに方向転換をする、そして、そういった方向転換のスピードを速くすることです。

大きくがぁ~っと、間違った方向に行って、資金も大きく投入してしまってから、方向を修正するのではなく、小型ボートの方向を小刻みに変えるようなイメージで、細かく、速く、方向を調整することがポイントとなります。

そうすることで、大きな損失や時間の無駄を発生させずに、新規事業の構築ができます。


 

 

時間スパンの把握も忘れずに!

それから、時間スパンを常にきちんと把握しておくことも重要です。

新規事業を立ち上げようとする時に、だれでも、この事業は2年計画でとか、3年計画でといったように、何年くらいで立ち上げるかを考えるかと思います。

以前は、5年計画が多く、中期経営計画は3年が通常ですが、最近では、新規事業立ち上げの時間スパンは、2年くらいに縮めて考えるケースも多くなっています。

いずれにせよ、事業立ち上げを始めた後も、何年の時間スパンで立ち上げようとしている新規事業なのかを忘れないようにしましょう。 

経営者の方は、新しい売上がほしいために、新規事業を立ち上げることが多いことからも、早くキャッシュがほしいと考えすぎて、当初の計画の時間スパンを途中で忘れてしまう方がいらっしゃいます。

それでは、新規事業チームメンバーや社員も、混乱してしまいます。

新規事業立ち上げでは、時間スパンを忘れないように把握しておく、ということを覚えておきましょう。

それから、私は、新規事業構築には、相応の時間をかけることも大切だと考えています。ぱっと出てきて、ぱっと消える会社もありますが、それは、試行錯誤の積み重ねがなされておらず、“強い”事業になっていないために起こります。

相応に、時間をかけながら、しっかり“強い”事業を作っていきましょう。目安は、今の時代でも、やはり、5年間くらいになると思います。

 

次も、新規事業の立ち上げにかかわる留意点を書きたいと思います。約2週間後に、次回は公開します。

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2013年11月14日に連載

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